• ひとりごと
    HITORIGOTO
2022-09-05
MY偉人伝!作曲家:すぎやまこういち ~ 音楽に捧げる人生 ~

新居浜店

昨年、2021年に行われた「東京オリンピック」の開会式で、とある曲が流れ話題になりました。

その曲とは日本が世界に誇る国民的ゲーム、「ドラゴンクエスト」より「Opening テーマ ~序曲~♪」。

実は先日、24時間テレビで「ドラクエ音楽」の生みの親、「作曲家・すぎやまこういち」さんの半生を描いたドラマが放送されていました。

「すぎやまこういち」さんと聞いてご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、先ほど冒頭でも少し触れました、あの国民的ゲームである「ドラクエ」こと、「ドラゴンクエスト」の音楽を作曲した方と言えば、馴染みがある方も多いのではないでしょうか。

すぎやま氏は、「ドラクエ」に携わる前、ちょうど日本の高度経済成長時代に作曲家として活躍し、代表作にビレッジシンガースの「亜麻色の髪の乙女」・「恋のフーガ」、ガロの「学生街の喫茶店」他、その数・4000曲以上!(この辺りの曲はリアルタイムでは知らないので、あまり馴染みがありませんが・・・)更に歌謡曲以外に、東京競馬場の「GIファンファーレ♪」も作曲され、ジャンルに囚われない、昭和から平成を駆け抜けた稀代の大ヒットメーカーでおられました。

 

幼少期は音楽好きの両親の元、戦後、物々交換で手に入れた3枚のレコードを擦り切れるまで聴いていたらしく、音楽大学を目指すも家にピアノが無く、自身ピアノが弾けなかった為に断念し、学費の安い東京大学へ進学!(コレまた凄い!)

卒業後、テレビ局に入り、番組の制作に携わる傍ら、内職としてCM楽曲を制作していたそうです。

 

また意外な一面もあり、自他共(?)に認める無類のゲーム好きで、自らプレイしたゲームのアンケートハガキを制作会社へ送った事から、ゲーム会社の目に止まり楽曲の制作依頼を受け、二つ返事で引き受けたのが「ドラクエ」との最初の出会いでした(有りそうでなかなか無い、たった1枚のハガキから全てが始まったというのもドラマチックですね)。

ところがこの依頼に対し、ゲームソフトの制作陣から「プロの方の力が必要だ」とする一方で、「歌の曲とゲームの曲は全く分野が違うのに、ゲームをよく知らない方にお願いするのはどうなのか・・」。又、「仮に作って頂いたとして、出来上がった作品に対して納得がいかなかった場合、そんな大先生に意見が出来るのか」など、制作スタッフの中には賛否両論あったらしく、では1度会って話を聞いてみてからにしようという事になりました。

そして、実際に会って話をしていくうちに「すぎやま先生」とスタッフの間でゲームの話で盛り上がり意気投合!晴れて正式に楽曲依頼をするに至りました。

しかし、ここで更なる問題が・・・。当時、ゲームの開発プラットフォームは「ファミリーコンピュータ」と呼ばれる家庭用ゲーム機でした。コレが現在の「プレイステーション」等とはスペックが天と地ほどの差があったので、制作に当たって性能上の制限がかなりキビしかったそうです(この時、ゲーム機の処理能力から同時に出せる音は3音で、俗にピコピコ音と呼ばれるモノでした)。対して「すぎやま氏」は、当時 (DQ1) のファミコンソフトの容量が64KB(今でいう写真1枚より遥かに少ない容量)という様々な制限の中で、ゲームのプレイ中にプレーヤーが何度も同じ曲を聴く事になるので、何回聴いても飽きない音楽を、という事でクラシック音楽を選択するという斬新なアイデアでした。

そしてゲームのマスターアップまで1週間しかありませんでしたが、見事!依頼されていた全8曲を納期までに完成させました。特に「Opening テーマ ~序曲~♪」に至っては、5分で完成したと言われ、「ごっ5分!?まさか、そんな・・・」と、一同驚愕!(・o・)

すると「すぎやま氏」が「いや、正確には5分ではありませんね。54年と5分です」。この時、「すぎやま氏」は54歳。そして続けて、「私自身、音楽は心のタイムマシーンだと思っています。このゲームをプレイした子供が大人になって、またこの音楽を聴いた時に、よく遊んだなぁ、懐かしいなぁ、と当時の記憶や情景が甦るのを感じてもらえればいい。ドラクエをキッカケに音楽に触れてくれる人が増えたらいいですね。」と話されていました。やはり繊細なアーティストらしい言葉ですね!(^^ゞ

 

ここで、ちょっとブレイクタイム。

私も今まで「歴代ドラクエ」の〝 ナンバリングタイトル 〟は全てプレイして来ましたが、その中で私の「ドラクエの音楽」ベスト3をご紹介!

 

1. そして伝説へ(ドラクエⅢより:エンディングテーマ♪)

2. 冒険の旅(ドラクエⅢより:勇者が仲間たちと共にフィールドを歩いている時の曲♪)

3. おおぞらをとぶ(ドラクエⅢより:不死鳥ラーミアに乗って大空を羽ばたく時に流れる曲♪)

 

おいおい!全部「ドラクエⅢ」かよ!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それほど「ドラクエⅢ」は、ゲームシステム、ストーリー、音楽、全てにおいてパーフェクト!と呼べる作品でした (^_-)-☆

しかし他にも名曲がいっぱいなので、ホントにコレがベストかどうか私自身もわかりません (^^;

他のドラクエファンの方には、「いやいや、どうしてこの曲を選んでないんだ?」など、いろいろな思い入れがあると思いますので、また違ったランキングを観るのも楽しいですね (^o^)

 

これまで、「すぎやまこういち」さんの作曲風景やコンサートの指揮、又、テレビ番組に出演されている姿を拝見した事がありますが、人格者として漂う雰囲気、少年のような目、品のある物腰を兼ね備えた、非常に魅力的な人物だと思いました(エラソーにスミマセン (^^;)

私も今回のドラマを観て、改めて「ドラゴンクエスト」に対する思いが走馬灯のように甦り、「そうか・・・すぎやま先生が言われていた事は、こういう事なのかな・・・」と、かつてゲームの中で勇者だった自らに思いを馳せていました。

いやー「ドラクエ」ってホントいいですね! (^o^)

実は「すぎやま先生」、生前に次回作「ドラゴンクエスト XII 選ばれし運命の炎」の楽曲も既に作られていたらしい!メチャ楽しみ~ (^o^)/

これから「すぎやま先生」の「ドラクエ ism」を誰が引き継いでいくのか!?期待と不安に胸を踊らせながら、ファンとして是非!これからの作品も楽しみにしています (^^ゞ

 

By Igniz

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