東予店 10月17日、北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹選手が11年のプロ野球人生に幕を閉じました。
斎藤選手と聞いて多くの方が印象にあるのは、2006年の高校野球・決勝戦だと思います。
ご存知!対戦カードは、「マー君」こと「田中将大」率いる駒大苫小牧(北海道)と、
流れる汗を白いハンカチで拭く爽やかな姿から「ハンカチ王子」と呼ばれた「斎藤佑樹」率いる早稲田実業(東京)です。
スコアは 1 × 1 のまま延長15回で決着が付かず、翌日の引き分け再試合で 3 × 4 の僅差により早稲田実業が初優勝した時は、
野球ファンならずとも熱狂したのではないでしょうか。
高校卒業後、早稲田大学へ進み、大学野球でも東京六大学野球でチームを無敗のリーグ優勝に導き、
その後も3季連続リーグ優勝等、華々しい成績を残しました。
そして、いよいよプロの道へ!野球ファンの期待を一身に背負い現役生活がスタートしましたが、
ケガに悩まされ、思うような投球が出来ず、試合に出られない日々が続きました。
斎藤選手自身、勝ち負けよりも登板出来ない事自体がとても悔しかったと思います。
プロ通算成績:89 試合 15 勝 26 敗
先日、行われた斎藤選手の引退セレモニーにおいて、11年間の現役生活で周囲からは分からない知られざる苦悩を語られていました。
インタビューの最後に、「斎藤は何か持っている、と言われ続けて来ました。今日何を持っているのか確信しました・・・それは仲間です!」
と言った時の表情は清々しく、全てが救われたように思えました。
P.S.
いつも周りから注目・期待され、その中で結果を出していかなければならない、これはスター選手に限らずアスリートの宿命かもしれません。
これからマウンドでその姿を見る事が出来なくなるのは寂しいですが、しかし彼こそ記録より、記憶に残る選手だったのではないでしょうか。
By Igniz |